雑多な話題のコーナー
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Standards Live (Keith Jarett)

◆スタンダーズライブ(キースジャレット)

ジャズです。ビーズな話題ではありません (^^;

たしかまだ高校生の頃、LPで買ったアルバム。

音楽雑誌で「きーすじゃれっとってゆうすごい人がいるらしい」ぐらいの知識しかなかったのだが、なんだか聞いてみたくなり、名古屋駅地下街のとあるレコード屋で買った。

その時の感想・・・・・よくわからん。

1曲目のStella by Starlight・・・長い
2、3、4曲目・・・暗い
5曲目のThe way you look tonight・・・を、いいかも
6曲目のOld country(アンコール曲)・・・なんだかしんみり。

よくわからないまま何度も聴いているうちにだんだんと引き込まれていった。
大きなホールの空気感を伝える絶妙な録音。
張り詰めた空気に突き刺さるピアノのアタック。
ピアノと対話するベース、ドラム。
長くて暗くて退屈に思えたはずの時間は、宝石のような音で満たされていることに気付き始めた。

Stella by Starlight・・・スローテンポでピアノ、ベース、ドラムの美しいハーモニーを噛み締める。
The way you look tonight・・・ジャック(ドラマー)のソロ!かっこいい! テーマに戻るときのキースとゲイリー(ベーシスト)の間合い最高!!
Old country・・・単音でいきなり始まるテーマ、ボクサーのパンチのように正確に繰出される左手の和音。ゆったりとした動きで支えるベース、ブラシで細かくリズムを刻むドラム。
この曲でもう終りなのか、もっと聴かせてくれ!!
アンコールを求める拍手がフェードアウトする。
・・・もう一回聴こう。

キース・ジャレット、ゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットの3人によるアルバムではこれが3作目になり、その後現在まで多くの作品を残している。
その中でどれを選ぶかと言われたら、正直なところ答えられない。
Standards Vol.1、Standards Vol.2、Changeless、The Cure、Tokyo'96・・・全てが素晴らしすぎる。
しかし極度に洗練された現在の演奏も良いのだが、口数少なく言葉を選ぶように演奏していた初期の作品にかえって新鮮味を覚える。
トリオを始めたばかりの時期のせいか、静かな中にも「勢い」を感じるからかもしれない。

何度となく聴いたこのアルバム、ジャケットを見るだけで音が聞えてくる。
それでもステレオにかける・・・やっぱり聴いて良かった。

February/2004
lbrb
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